Hura Brasiliensis
John Henry Clarke著 — 実用マテリア・メディカ辞典
Assacu. N. O. トウダイグサ科。乳液のチンキ。
臨床
失明 / ヒステリー / らい病 / 鼻孔の疾患 / 皮膚疾患 / 脊椎の疼痛
特徴
Hura の乳液(ブラジル人が Assacu と呼ぶ)は、よりよく知られている他のトウダイグサ科植物の乳液と同じほど強力である。Assacu によって治癒したと報告されたらい病の一例を契機として、本疾患に広く用いられるようになったが、これをプルービングした Mure が述べているように、ほかの症例は一例も治癒しなかった。彼のプルーバーのうち二人はらい病に罹患していたが、ホメオパシー治療によって回復したように見えた。そのうち一人には、プルービング中、非常に激しい苦痛を伴う脊髄圧迫の症状が現れた。すべてのプルーバーに、神経性興奮、筋のぴくつき、易刺激性の症状がみられた。他のトウダイグサ科植物にみられる胃腸刺激症状も、プルービングで顕著であった。その特徴を明らかにするには臨床経験が必要である。Farrington は次の適応徴候を挙げている:非常に緊満した小水疱で、針を刺すと内容物が噴出する;母指の爪の下に木片があるような感覚。彼によれば、Hura の発疹は、骨の突出部または頬骨を覆う皮膚に好発する。彼はこれを Cantharis と比較している。Mure のプルービングは、第5希釈の単回投与で行われた。
関係
比較: Croton., Ricinus, Euphorb., Hura crepitans. 解毒薬: Camph., Opium.
1. 精神
興奮し、何か不幸に見舞われたかのように心が圧迫される。理由もなく泣き、その後に笑う。悲しい考えが次々と湧く;自分にとって大切な誰かを失うだろうと思い込む;絶えず泣き、ここ数日間、死んだその人が眼前に見えると思い込んでいる。過度に良心的。易刺激性。仕事をする気がない。
2. 頭部
頭の混乱。めまい。血が頭に上る。頭重感。頭部のしびれ感。額の皮膚が強く引きつれる感じ。頭部を貫く、突き刺すような鋭い痛み。後頭部の締めつけ感。
3. 眼
眼のチクチクする感じと灼熱感;眼に砂が入っているかのような感覚。眼瞼発赤。涙点の炎症。視界がかすむ。失明(乳液が眼に触れたことによる)。歩行時、視野に火花とジグザグ模様が現れる。
4. 耳
右耳の後方および耳内の疼痛。耳の閉塞感。耳内の大きなブーンという音および笛のような音。
5. 鼻
左鼻翼の発赤。締めつけ感;鼻根部の拍動。鼻風邪;鼻出血。嗅覚が非常に鋭敏。
6. 顔
放蕩の後のような疲れた顔つき;眼の周囲の隈。生気がなく黒ずんで見える顔で、蒼白の中に赤い斑がある。顔は鮮紅色で腫れぼったい。熱が顔へ上る。右頬上部の腫脹。口唇発赤。下唇内面の小丘疹。
7. 歯
歯と歯肉の突き刺すような鋭い痛み;耳へ及ぶ。歯肉の丘疹。
8. 口腔
舌は白い;舌尖の疼痛。口唇内面の肉様増殖物。口内がねばつく;悪臭。味:銅のような味;血のような味;ねばつく味;煙のような味。
9. 咽喉
乾燥を伴う咽喉の刺激感。朝、血を吐き出す。
11. 胃
胃痛を伴う強い空腹;食べると空腹は直ちに満たされる。食後すぐに空腹になることもある。むかつき。胃痛;空腹によるかのよう。
12. 腹部
下痢と震えを伴う恐ろしい疝痛。左腹部の拍動。左側腹部のねじれるような痛み、または骨盤全周にわたる切るような痛みで、非常に痛い走るような痛みを伴う;叫び声を上げさせる。回盲部の刺痛、運動で <。
13. 便および肛門
肛門の締めつけ感。頻繁だが排便に至らない便意。下痢に続く胸部の著しい衰弱。便:液状で無痛、絶えず流れ出る;悪臭があり、蟯虫を含む。便秘;硬く、排出困難な便。
14. 泌尿器
歩行時、強い尿意を伴う右腎部の急性疼痛。尿:淡緑色;透明;白色沈殿物を生じる。
15. 男性生殖器
耐えがたい勃起:勃起を伴う色情夢;レモン色の精液。歩行時の精巣の重い感じ。
16. 女性生殖器
子宮の疼痛:圧縮されるよう;鋭い器具を子宮内へ突き刺されるよう;その後、腟に突き刺すような鋭い痛みが生じる。帯下。月経:少量;8日早い;多量で、帯下を伴う。
17. 呼吸器
声門の乾燥により咳が出る。多量の黄色で粘稠かつ泡沫状の喀痰。喀痰:錆色;悪臭があり、血性;ミルクチョコレートのよう。窒息感。ため息とあくびが多い。
18. 胸部
胸部全体にわたる神経性の震え。窒息するような感覚、特に何かうまくいかなかったことを考えるとき。深呼吸を妨げる、胸部の突き刺すような鋭い痛み。胸部の拍動。右乳房の下に小球があるような感覚。肩から左乳房へ移動する鋭い痛み。乳房の刺痛。乳房の拍動。
19. 心臓
心臓部の持続痛、ときに非常に鋭く、呼吸を止めるほどである。
20. 頸部および背部
頸のこわばり(右側);ごくわずかな動きでも項部に痛く感じられる。着座時、背部の脱臼したような痛みと引き裂くような痛み。腰部の激痛;脱力感。重い物を持ち上げようとするときの腰仙部の耐えがたい痛み。
21. 四肢
四肢の倦怠。上肢および下肢の突き刺すような鋭い痛み、拍動、リウマチ性疼痛、しびれ感。関節の脱臼したような痛み。
22. 上肢
指尖の拍動。母指の爪の下に木片があるような痛み。爪の熱感;爪の一部が剥ぎ取られたかのような感覚。
25. 皮膚
非常に強く痒い大きな丘疹。左頬および眉の、触れると痛む丘疹。右頬骨上の小さな赤い丘疹で、右頬のヒリヒリする感じを伴う。身体各部の丘疹または小水疱の群簇。水疱性の赤い丘疹;圧迫すると小水疱が破れ、水様液が非常な勢いで噴出する。肋骨部、腕、および骨のすべての突出部に、掻痒を伴う小さな水疱性丘疹。額;眼瞼;頤;髭の部位;背部;下肢の掻痒;そのため睡眠が妨げられる。
26. 睡眠
あくびと眠気。毎夜の落ち着かなさ。夢:旅行する;泳ぐ;黄色い水;死体;暗殺者。
27. 発熱
足および全身は概して絶えず冷たく湿っている。熱感と一過性の発汗。顔の熱のほてり。顔面および全身の冷汗。